日本ワインに親しむ夕べ

 昨日は、2016年最初のまちデザイン市民講座「日本ワインに親しむ夕べ」でした。講師は昨年度に引き続き、ワインジャーナリストの鹿取みゆきさん、会場も前回に続き、神泉の「カフェブリュ」さんです。

 昨年表示基準が定められ、3年の猶予期間を経て、「日本ワイン」と書けるのは、国産のぶどうを国内のワイナリーで醸造したものに限られるようになります。
 現在は、日本で作られるワインのうち、国産ぶどうが原料なのは1/4にも及ばないらしいのです。海外から輸入した果汁を瓶に詰める工場のある県が、日本のワイン生産量1位だったこともあるとか…。国産て何が?という感じです。

 表示が分かりやすくなれば、純然たる輸入のワイン、輸入原料を使って国内で作ったワイン、そして純粋な日本ワインの区別がつき、ちゃんと選べるようになりますね。
 この何年か、国内のワイナリーが増えているそうです。生食用のぶどうの消費が減っている今、国内のぶどうを原料とした日本ワインが普及することは、ぶどう農家を守り、育てることにつながると思うと、まだまだ課題はありそうですが、ちょっと明るい気持ちにになります。

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 ヨーロッパに比べてまだまだ歴史の浅い日本のワイン文化ですが、昨日は、和食とのマリアージュがテーマで、5種類のワインとそれにあう肉や魚、そしてうどんとデザートを出していただきました。

 残念ながらアルコールがとっても弱い私ですが、お水をいただきながら、そして同じテーブルの方たちのグラスに飲めない分を注ぎながら、とてもおいしくいただきました。最後のシードルとお醤油入り生クリームが印象的でした。

 日本の風土に合ったぶどうで作られた日本ワインと、日本人の口に合うお料理とで、新しい日本ワインの文化が育まれていけば、なお嬉しいです。
 そして、私がずっと考えていたことですが、農業と観光が結びついて、その土地で育った食をその土地に行って味わうことが一番の贅沢なのではと思います。
 国産のぶどうだからと言って、日本中のあちこちから集めた原料でワインを仕込むのではなく、ぶどう畑の近くのワイナリーで作られたワインを、その土地のお料理と共に楽しむことが出来たら、農に関心を持ちつつ、食を楽しむ消費者の一番いい姿なのではと思うのです。

 「食と農と地域をつなぐ」CSまちデザインにピッタリな講座になりました。現場をしっかり見て、たくさんの人との関係性を作り、膨大な資料をまとめて、ほかでは決して聞けないお話を2時間半にわたって聞かせてくださった鹿取さん、ワインに合うお料理を考え、提供して下ったカフェブリュの岩倉さんはじめスタッフのの皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。

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