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どうせ何も変わらない…中学生のつぶやき

 CSの学校の授業では、最後にグループ討議と発表を行います。
つい先日、八王子の中学校の食の授業でも同じ討議を行いました。「地球にやさしい食大作戦」と言うテーマで、『自分たちにできること』と「大人や国にしてほしいこと』を討議します。

 
 この時、気になったことが2つ。国にしてほしいことを総理大臣への注文…のような言い方で促すこともあるのですが、私のその言葉に「あの人に何を言っても仕方ない」との答え。「そうそう」と同調する声もあり、彼らがそう思っているのか、お家でそういう会話があるのか…中学生にまで浸透(?)しているこの批判が、形にならないのはなぜ? 対案がないから?
 ある班では、自分の考えも書かず、討議にも冷めた男子が一人。聞けば、「何をしたって、何も変わらない」と。
 授業の中で取り上げるポストハーベスト農薬に関心を持ったのか、「農薬がかかっていたってガンになるわけじゃないだろうから」とも。そこへ隣りの席の男子が「でも農薬がかかった色々なものを食べ続けていたら、どうなるかわからないからやっぱり減らした方がいいよ」と自分の意見をぶつける。「いや、いいんだよ。そんなこと考えなくても大丈夫だよ。いやだって言ったって何も変わらないんだし。」
 「今の国の方向性やしくみを変えることは難しいかもしれないけど、気づいた人が自分の生活を変えたり、働きかけたりすることをあきらめたら、本当に終わりだと思わない?」と話しかけましたが、彼はずっと下を向いていました。もっと話をしたかったけど、グループ討議に加わった様子を見て、他の班に移動しました。
 
 そう、今回の選挙も、本当にどうしたらいいやら???だったけれど、どうせ変わらないと思わざるを得ないけれど、行かなければ現状肯定になってしまう、その思いだけで投票所に向かいました。

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若者たちと考える日本の食の未来

 早いもので今年も師走。
まだ講演も授業も残っていますが…年末が近づき、少しスピードダウンできそうです。

 先月から今月は、若者たちに食の発信をしてきました。
 最初は法政大学での授業。生活クラブ生協が実施している寄附講座の1コマを担当させていただいたものです。
いろいろ迷った結果、時間の制約を覚悟で、「無果汁飲料」と「コンビニおにぎり」の実験を入れました。大学生にとって、身近で欠かすことのできない食品だと思ったからです。
 実験のインパクトは強かったようで、短い時間でさまざまな感想を書いてくれました。よく口にしているものの正体を知ってビックリしたというものから、日本の食事情を憂う内容まで。
 
 先日は、農業経営大学校で特別講義をさせていただきました。
こちらも食品添加物の実験から始めるべきかと悩みましたが、岸康彦校長が、学生たちに拙著「食農共育」を推薦してくださっていたということもあり、食と環境を考えるプログラムで臨みました。
 1年生と2年生合わせて40人が、全寮制の学校で学んでいます。品川の立派な建物、素晴らしい設備といった環境で(これにはちょっと違和感がありましたが)、日本の農業の未来が作られているのだと感じました。
 全国から集まって来ている彼らの2/3は農家出身。ゆくゆくは郷里に帰り農業をする、しかもそれぞれの夢を持って…キッチンカーで料理をしながら野菜を売労と思っている、農業をしながら姉妹で保育園をやりたいなど、講義終了後、何にかが名刺交換に来て自分の夢を語ってくれました。
  彼らの多くが食育に大いなる関心を持ってくれていることも、希望です。私は生産を考えた消費者を増やしたいと日頃活動してますが、生産者が自らが消費者であることを生かして、発信してくれたら…。日本の食と農の未来がここから始まる…私も微力ながらがんばろうと、若者たちから元気をもらった日でした。

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