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他給率ってなに?

京王線のつり広告で見た月刊誌「wedge」の『「自給率UP]で十分?農地争奪に遅れる日本』に興味を持ち、読んでみました。

穀物の高騰、食料をめぐる暴動などが起き、自給率の低い国が海外の農地を購入する…というニュースは聞いていましたが、年間250万トンの小麦の生産国であるサウジアラビアが、地下水の枯渇予想を理由に、食料自給率0%を国の政策に掲げたという。つまり、食料は国内生産しないという政策。巨額のオイルマネーを元に、アジアやアフリカの土地を買うのだそうだ。オイル(油)をソイル(土)にが中東諸国の合言葉とか。

それに比して、日本は…わずかばかりの自給率アップだけに追われていたら、未来の食の確保は危うい、日本も海外に土地を買って、「他給率」アップを同時に考えるべき…というわけ。

う~ん、何かしっくり来ない。海外の土地を購入して、そこで農業をするということは、その土地の水を使うということ。でも、自分の土地なのだから、その水はバーチャルウオーターとは言わないの? 記事にも書かれていたけれど、それって、植民地化することと同じじゃない? 武器や弾圧によらないだけで、お金に任せてその国を植民地にするわけ?

日本の農水省は「海外に農地を確保しても、相手国政府が輸出規制をしたら意味がない」という考えのようだけれど。世界には、食料を生産できない土地、生産できない国がたくさんあるし、自分の国では食べないものを作っている国もあるのに、少なくとも自分の国の生産力がありながら、それを駆使せず、食料を輸入したり(日本!)、土地を購入したり、これでいいの? 

人類の危機ともいえる地球環境問題に直面しながら、『自分だけが儲かればいい、他者よりも儲けたい』という上昇志向は、人間にどこまでもつきまとう本性なのでしょうか? 

他給率アップのための政策を持つべき…この記事の内容には何かすっきりしないものを感じつつ、確かに苦しい自給率アップの現状を思い、そんな中で歩いてみた駅そばのスーパーは、安いものにあふれていました。いつもいつもこの商品の山、安さが売りのこのスーパー、かごいっぱいに買い物をしている人たち。思いは複雑です。

新しい「観」の形成には、まだまだ時間がかかりそうです。果たして、地球は持つのでしょうか? 人間の英知で地球を救うことはできるのでしょうか?  本当に難しい問題です。

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クッキングスタジオ BELLEへどうぞ!

来春開講予定の生活クラブクッキングスタジオベル(BELLE)のHPがアップしました!もちろんCSのHPからもリンクしていますが。

http://www.studio-belle.com/

名称をBELLEとしたのは、食べるの「べる」に引っ掛けた? 「食の問題に警鐘を鳴らすスタジオ」の意味を込めたベル? といろいろあるのですが、BELLEはフランス語の美しいという女性名詞につける形容詞。かしこく、うつくしく生きたいと願う人たちに、美しい食べ方を提案できる場にしたいという思いを込めています。

そして年明け1月13日からは、3月に行うプレイベントとお試し企画の申し込み受付が始まります。

プレイベントは、スタジオの場所を知っていただき、雰囲気を楽しんでいただくことが目的。実習はありませんが、スタジオ講師がデモンストレーションを行い、試食をお楽しみいただく予定です。そしてお帰りには、本コースのお申し込みをどうぞ。

また、お試し企画は、「トレンディなおもてなし」と「カジュアルなおもてなし」というBELLE一押しのコース(ちょっとしたお客様や、家族の記念日などの際、気軽にトライしていただけるけれど、まちのトレンドが生きていたり、見た目にカラフルだったりという工夫が魅力のコースなのです)を、本番より少し軽めのメニュー、お手軽な価格で試していただこうという企画です。つまり、実習もある、本番さながらの企画というわけ。

詳しくは、HPをご覧くださいね。

パンフレットは作成中ですが、3月の企画のご案内のチラシはありますので、お友だちにチラシを渡したいという方、ぜひご連絡ください。それから、今準備している広報ツールにリクルート社のケイコとマナブがあります。1月末に創刊する新しい「プレシャスライフ」にも掲載される予定です。そちらもお楽しみに。

時は流れているのですから当たり前なのですが、まだまだ先と思っていたクッキングスタジオのスタートも間近。年が明ければ、本当に準備に駆け足になります。

昨日は道具や食器のサンプルやカタログが届きました。29日までがんばって、リーダーの方たちと打合せを続けます。

食の安全問題が大きくクローズアップされた今年。安心して食生活を送るためには、安心・安全な食材が必要です。生活クラブクッキングスタジオ BELLEは、生活クラブ生協の消費材を使った教室ですから、この点は万全。生活クラブの組合員でない方にも、その安心感とおいしさをスタジオで実感していただければと思います。

でも、安心・安全な食材は、いつでもどこでも手に入るというわけではありません(悲しいかな)。なぜ、安心・安全なのかを知らなければ、自分で買うこともできないのです。この「なぜ?」をぜひスタジオで見つけてください。一口メモ的に講師からお話しできるよう、私の引き出しをめいっぱい開けて、テキストを作成しています。

さらに、当然のことですが、その食材のおいしさを生かす調理技術が必要。そしてもっともっとおいしくいただくための盛り付けや、食空間作りも必要。また、食材を無駄しない工夫、保管の工夫など…これはスタジオ自慢の講師が個性を生かした「生き方の知恵」として皆さまにご提供します。魅力的に生きている(食べている?)講師たちならではの発信をお楽しみに。

そして、スタジオのさらなる売りは、生活クラブ館にある生活クラブのデポー(お店)と、子育て広場。小さいお子さんをお持ちの方は、子育て広場に預けて、学びに集中できます。帰りにデポーで必要な食材を購入すれば、学んだことをすぐにおうちで実行し、「身につける」ことができますね。

お近くの方も、遠くの方も、若い方も、ベテラン主婦も、そして男性も、子どもたちも、皆さんで通っていただきたいと、さまざまなコースを用意しました。コースごとのメニューの詳細などは、年明けにHPを更新し、お示しする予定です。

なお、クッキングスタジオBELLEは、生活クラブ館内のカフェ「もともと」と共に、生活クラブと関連団体が出資する㈱ZAIの事業です。CSまちデザインはZAIからその企画・運営などを全面的に受託します。私、近藤惠津子はBELLEの実質の責任者、マネージャーとなります。

クッキングスタジオの開設は、私の長年の念願でもありました。食農共育の実践の場だと考えているからです。学んだことを毎日の食卓に生かしてこそ、食と農の問題解決の第一歩だと思います。食の小さな革命を起こす!と決意した私ですが、講演で全国を飛び回り、学校で子どもたちと一緒に考えるだけでなく、食を大切にし、楽しく食べる具体的な提案が必要だと思ってきました。後世に負荷を残さない食、これ以上地球を痛めつけない食、そして心も身体も地球も元気でいられる食…こういった食を実行できる人こそ「かしこく、うつくしい生き方」のできる人なのだとおもいます。そして私もそうありたいと思います。

クッキングスタジオBELLEでみつけませんか? 美しい食がつくる、うつくしい生き方。

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今年の講演無事終了!

長い1週間でした。めいっぱいのスケジュールで、とにかくほかのすべてのことは22日以降に…という状況。何とか週末にたどりつきました。それにしても充実しきった1週間でした。

前週は…小学校での授業2回、中学校での授業1回、打合せに自由が丘の料理教室フィーヌゼルブの最終回…それをこなしながら、16日からの週の準備であっという間に過ぎました。

そして、先週は…

月曜日、クッキングスタジオ講師・アシスタント研修3回目。今回は食品衛生についてと、講師・アシスタントの心得についてです。講師リーダーの方による実践的な研修です。お料理をしながら、お話しするって難しいですね。でも黙って作業するわけにはいかないし、受講生にお伝えしたいことはたくさんあるし、食農共育につながるメッセージも発信したいし、何より、講師の人間的な魅了を出して欲しいし…訓練はまだまだ必要です。

午後は1月の講演についての打合せの来客。一般的には食と環境へのつながりより、食の安全への関心が高いようです。食品添加物、表示の見方…といった内容を望まれます。そこから、地球市民として、持続可能な生産と消費をどう作り出していくか…という食農共育をと思うと、組み立ても緻密に行わなければならなくなります。お正月の宿題かな。

続いて、クッキングスタジオのチラシについて、作成をお願いしているリバティハートさんとの打合せ。私たちにはないセンスで、すてきなチラシを作ってくださいます。新しい取り組みなので、インパクトも大事ですが、必要な情報をきちんと盛り込むことも求められます。形が見えてきて、うきうきします!

火曜日。荒川区の小学校での授業3回目は最終回です。たった3回の授業でしたが、英語のお買い物ゲームあり、清涼飲料水の実験あり、その中でバーチャルウオーター・フードマイレージ・地産地消を盛り込んだプログラムでした。しっかり受け止めてくれたようで、最後のグループ討議も、クラスを代表して述べてもらった感想も、とても頼もしいものでした。とくにグループ討議で、「農業員制度をつくり、指名された人は農業を行う」とか「家庭で必ず作物を作るという法律を作って、守らなかったら、1年間農業をする」というような意見が出たことが印象的でした。小学生にも「裁判員制度」については知られているのですね。前者はそこからヒントを得たようです。また、6年生は社会科の授業で法律のことを学ぶのでしょう。普段の学びと結びつけて考えてくれたのだと思います。農家の人に任せるだけでなく、何とかして、皆で作ることを考え、実行しようという考え方には、拍手です。何か、子どもたちと別れるのが淋しかった。ご準備くださった先生方のご配慮もとても嬉しかったです。

事務所に戻り、3月のワークショップ主催者の方と打合せ。地球市民かながわプラザで3月1日に行うセミナでの企画です。どなたでも参加いただけるのだと思います。

水曜日。西東京市の小学校での最後の授業。これは6年生の先生の独自プログラムに、私たちの5回の授業を取り入れた先生とのコラボ授業。とにかく、膨大な資料を組み合わせ、独自のプログラムを実行された先生に大拍手です。私たちもとても勉強になりました。楽しくもありました。なかなかできることではありませんが、こういった先生主体の授業とのコラボが、今後あちこちに広がるといいなと思います。

これまた、先生とも子どもたちとももっと一緒に授業したい!感じでした。

さて、兵庫県の丹波市「NPOいちじま丹波太郎」からKさんが上京され、火・水の授業を見学されました。今年の初め、私が前山小学校に講座に伺ったことがきっかけです。Kさんは、ご自分なりのプログラムで、小中学校での授業を始められています。こうして広がることが私にとって、何よりの喜び。何か参考になったでしょうか…

木曜日。午前は、CSの事務局について、人に会いました。NPOのなかなか厳しい経営の中で、若くてやる気のある人たちを正規雇用、もしくは十分な対応でのアルバイト採用できないことが残念でなりません。これまでも、食農共育の内容に関心を持って、働きたいと門をたたいてくれた人、インターンシップの学生たち、メールで求人について尋ねてきた方…などあったのですが。任意団体としての設立以降7年間、走り続けてきましたが、事業継続の構造が成立し得るか…クッキングスタジオの開設を直前に、大きな課題解決に向けて、検討しています。

午後は、小平の中学校での授業2回目。前回は、予定通りに進みませんでしたので、今回は気を引き締めて臨みました。午後の選択授業。突っ伏して居眠りの男子生徒も少しいるのですが…反応の活発な何人かの生徒たちからは…「食料自給率をアップするには?」「食わない!」「日本の家庭で出している使わないで捨てる食料は1週間にどれくらい?」「50キロ!」…あ~あ、この反応です。でも、授業のムードメーカー(たまにまともに答えてくれるので)であることに間違いない。

そんな中、ちょっとおふざけの生徒の頭越しに、じっと真剣に聞いているまなざしもあり、、興味深そうな視線で一生懸命メモをとっている生徒もあり、前回お休みした女子からは「休まなければよかった」というつぶやきも。次の時間に先生がうまくまとめてくださったことと期待しつつ、何とも慌しい2回の授業が終わりました。中学校3年生…なかなかむずかしいですが、意味のある取り組みなのですよね。新しい道に進む前に、食と農を考えることは、絶対に必要だと思います。

超特急で事務所に戻り、生活クラブとの協議会、そして18時からはスタジオ講師リーダーの方たちとの打合せ。スタジオのレシピひとつを確定するにも、吟味に吟味を重ねます。準備作業はまだまだ続く、夢と希望はこうした努力の積み重ねの上にかなうのですね。がんばらねば。それにしてもこの日、事務所を出たのは10時半。う~ん、翌日は出張なのに。

金曜日、山梨県の睦合小学校の食育授業にお招きいただきました。これは夏に山梨県の家庭科の研修会に参加されていた栄養教諭の先生が、その場で、学校に来てほしいとアプローチしてくださり、日程調整等に苦労を重ねた結果、実現することになったものです。

甲府から身延線に乗り、内船駅で下車したのは2人だけ。車で迎えに来ていただき、到着した学校のまずきれいで明るい校舎にびっくり。次に、廊下にかけられた額の絵にびっくり、セザンヌ・ゴーギャン・ゴッホ…さらに校長先生にお目にかかってびっくり。もともと音楽の先生で、今も市民バンドを率いていらっしゃるとか、その先生、めちゃくちゃ達筆。廊下にある春夏秋冬をあらわした掲示板の文字、色紙の俳句、みな先生の毛筆によるもの。伺えば、技術家庭科も教えられたことがあるとか…日曜大工もお手のもの?

廊下の絵は副校長先生。1階の廊下だけでなく、2回にはシュールレアリズムの不思議な絵…など、毎月かけかえていらっしゃるとのこと。美術の先生ではないそうですが、お好きなのだとか。先ほどの春夏秋冬の掲示板には、副校長先生が描かれた夕焼けの美しい絵がありました。伺えば、小説もお書きになるとか…

芸術家肌の校長・副校長先生に驚かされ、私と何となく波長が合う気がして(お二人の性格は全く違うのよ、と栄養教諭の先生はおっしゃっていましたが)、子どもたちに会うのもとても楽しみに。廊下ですれ違う子どもたちは、学年を越えて、皆元気に「こんにちは!」のご挨拶。

授業の前には、給食をいただきました。今週は国産のものでまとめた地味な献立ですとおっしゃっていましたが、おいしく頂戴しました。そして…

授業は音楽室で4・5・6年生一緒という、設定は難しいもの。おまけに時間は60分。パワーポイントの画面でクイズを盛り込みながら、進めましたが…心配に及ばず。積極的でよく考えている4年生がむしろ授業をひっぱります。そしていい所ではさすが!の6年生の発言…反応がすばらしく、本当に楽しく授業できました。「考える」「想像する」時間を少しずつとりつつ、あとはどんどん進めたのですが、短い時間でも小さな頭で一生懸命考え、想像する子どもたち…この子たちに真実を語り、構造で考える習慣をぜひ身につけてほしい、そうしなければ、日本の、地球の未来はないと思います。私は小さな灯火をともす役かな。

短い時間でしたが、拍手に送られて音楽室を去るとき、とっても暖かく、そしてこれまた別れ難い淋しい気持ちになりました。クイズでは子どもたちに負けずに手を挙げてくださった先生方…そのご指導の賜物でもあるのでしょう。このまままっすぐ伸びていってねとエールを送りたくなるようなかわいい子どもたちとの出会いでした。

さて、土曜日は、藤沢へ。生活クラブの福祉クラブ生協で、たすけあいのお仕事をしていらっしゃる方たち対象の学習会でした。食べることは命を育むことですから、人はさいごまで、食べることを大切にしていものです。このような機会を与えていただき、食農共育の考え方をいろいろな現場で実践していただければと思います。

これで、年内の授業・講演はすべて終了です。多くの出会い、多くの学びが私自身の宝物です。この宝物を生かし、来年も少しでも新しい情報を加味した講演ができるよう努力したいと思います。

夕方は、娘の初舞台。なんと芝居好きの娘は、劇団員として演じる側を経験することになったのです。裏方は得意で、それなりに役にも立つだろうと思っていましたが…こちらは将来が全くわかりませんので、これ以上の言及は避けましょう。

こうして、1週間が終わりました。今日はちょっとボーっとしてしまっています。いいお天気。暖かいのは嬉しいですが、12月も下旬にこんな気温…やっぱりすこしおかしいのでしょうか? 今から、ちょっとパソコンに向かってお仕事します。

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小学生にもある深い思い…?

金曜日は、西東京の小学校でのとうふづくりでした。先生は元気屋さんの栗原さん。2クラスとも、びっくりするほどすばらしい班の協力で、どの班も、とびっきりおいしい「ざるどうふ」ができました。いつもだと、少し固まり方が弱くて(そのほうが大豆の甘みを感じられておいしいけれど)、にがりの反応時間を少し長めに取ったり、プロの奥の手(?)を出していただいたりするのですが、そのようなことをする必要が全くありませんでした。子どもたちの真剣な表情、出来上がったとうふを食べるときの嬉しそうな表情…これがたまりません。

6年生との楽しい授業を終え、いつもより早めの帰宅のモノレールの中で、こんなことがありました。私のとなりに2人の小学生の男の子が座ります。一人は身体も大きく、5年生くらいかな? そこで、もう一人別な男子が近寄ってきて、「勝ったら、5回ぶつって約束をしたので来た」とか。私のとなりの子(しっかり君と命名します)は「そんな約束していない」、立っている子は「○○君から聞いてない?おかしいな。僕の方が勝っていると思うから…」といきなりしっかり君の頭をボカッ。

しっかり君は「今のひとつも加えて」とか言いながら、立っているこの頭をボカボカッと6発。(それほど強くではないが)たたかれた子は首をかしげながら立ち去りました。

「たたき合いの大喧嘩になるかと思ってハラハラしたわ。」としっかり君に声をかけると、「実はあの子、うそつきで困っているんです。先生も困っていて、僕たちに嘘をつかないように言ってと言われるんだけど…何度言ってもダメなんです。」と思いがけない展開。

「そうなの。たたいたりもするの?」「時々たたいたり、胸をつかんだり、皆が嫌がることもするんです。学校には車に乗ってきちゃいけないのに、しょっちゅう車で来るし…、とにかくいくら言っても、すぐうそつくんです。」

「何でうそつくのかしらね? 彼にお友だちはいる?」「いや、いつもだいたいぽつんと一人でいます。」「寂しくて、皆に注目して欲しいのかしら?」「う~ん、どうかな」「見た所、あなたの方が身体も大きくて強そうだけど、たたかれるとやっぱりたたき返す?」「やられたらやっちゃうかな。」「やられたら、やり返すを続けていたら解決しないと思わない? まず、がまんして、口でわかるように話してみたら?」「4月からずーっといろいろやっているんだけど、ダメなんです」「そう、それは大変だわね」「そうなんです、子どもにも深い思いがあるんです。」(あらっ、すごい言葉とびっくり)

「ところでどこで降りるんですか?」「多摩センターまで行くけど。」「あ~よかった、じゃあもっと相談できる。」

…聞けば、小学3年生とのこと。びっくりするくらい大人っぽいしゃべり方です。いいおばさんが、小学生から思わぬ相談を受けたのに…何ともいい答えがみつからない。

「うそをついちゃだめって言うだけでなく、うそをつかれたらどんな気持ちになるか話してみたら? 名案は思い浮かばないけれど、本当に強くてやさしい人は、相手の話を聞いて、相手の気持ちもわかってあげられるように思うけど。とにかくやられたらやり返す…はダメだと私は思うけど。あきらめないで頑張ってね」

一方的な話ですから、真相はわかりませんが、まず、しっかり君のしっかり具合に本当にびっくり。その間、となりのお友だちは疲れているのか、こっくりこっくりしていました。短い会話でしたが、先生や相手のこのお母さんの話も出てくるので、うかつなことは言えませんでした。小学生ととうふづくりをした後だったので、つい、先生気分になったわけではないのですが、横で見ていて黙っていられず話しかけたことから、思いがけない展開になり、図らずも小学生の深い思いに触れたひと時でした。

子どもと子どものことだったので、話しかけることが出来ましたが、時々電車の中で、大人同士の険悪な雰囲気に出くわすことがあります。そんなときは、ただ、ハラハラドキドキしているだけで、とても声をかける勇気はありません。それにしても、怒っている人がとっても多いです。ちゃんとご飯食べてるかしら? そういう人を見ると考えてしまうのです。

さて、昨日は、北区生活クラブ運動グループ地域協議会発足記念公開講座にお呼びいただき、赤羽に行きました。生活クラブ生協とそれを母体に地域にできた市民事業・活動の団体が、まちづくり運動推進のために力を合わせていくのが、地域協議会です。いつものワークショップでしたが、そこにも、区内で活動をしているママさんグループの方がいらっしゃいました。子育てをしながら、食のこと、環境のことを学び、毎日の生活の中で実践し、多くの仲間に呼びかけていこうという真面目なグループが本当にたくさんあるのですね。今後、彼女たちとの関係も広がりそうな嬉しい予感がありました。

先週火曜日は、日野の中学校食授業の最終回でした。この学校では、2年生・3年生とトータルで食や環境を考える食プロというのが確立していますので、今回の学習が、また来年へとつながっていくことに期待したいと思います。

水曜日は、八王子の小学校環境授業の最終回。こちらは、1・2回目の授業に参加できませんでしたが、いつもながら地域チームのリーダーたちが、自分たちでどんどん進めてくれます。最後の地球にやさしい暮らし大作戦では、さまざまなアイディアが出るのですが、こちらがちょっとしたヒントを出すと、思考がどんどんつながっていくのも子どもたちの特徴です。

たとえば、「壊れても修理して使う」と自分たちにできることに書いたグループがあります。みんな何でも修理は自分でできる? できなかったらどうする?と尋ねるのです。そうすると、「今のおとなや国にしてほしいこと」に修理やさんを増やすとか、修理を教えてくれる教室を開いて欲しい・・・というように広がっていきます。

それにしてもこの学校の子どもたちは、話し合いが出来るのでびっくりしました。ワークシートに書いた個人の意見を、ただ討議用紙に順番に写すというのが多いのですが、誰かが書いたものや言ったことについて、「でも、こうじゃない」とか「こうしたらもっといい」というように意見が出て、グループの討議結果になっていくのが、すごいなと思いました。

保護者の方たちもおおぜい参加くださり、寸劇ではすばらしい女優ぶりも見せていただきました。先生方のご協力やご理解も嬉しく、これからもこの取り組みが続いていくことを期待しています。

終了後事務所に戻って、打合せが二つ。翌日が早いので、あまり遅くならないように…と思っていたのですが。

その木曜日。JA石見銀山へ家の光大会の講演に出かけます。朝の乗換えがきついので、5時35分多摩センター発のリムジンバスで羽田へ。渋滞を心配するのですが、だいたい、スムーズに行くので、1時間前には到着です。出雲空港までJAの青年が迎えにきてくださり、銀山には入れないものの、観光センターのような所に案内してくださり、なぜここが世界遺産なのかが少しわかりました。銀山は経済と文化の中心だったのですね。おおぜいの人が、山に入り、銀を掘り、それを港に運ぶ。その間に1泊したところは小さな宿場町になり、銀山を守るためにお城が建てられる。その一帯が世界遺産なのですね。

さて、家の光大会はいつもながら、おおぜいの参加があり、JAの力にいつも驚きます。そして参加される女性たちは、いつも本当に熱心です。う~んと考えたり、笑ったりしながら、参加してくださいます。

でも、羽田まで1時間半、空港で1時間、フライトが1時間強、空港から会場まで(途中寄り道と昼食を済ませて)約3時間、講演1時間半、ご挨拶もそこそこにすぐに車に乗り、空港へ1時間半、空港で30分、フライト1時間強、リムジンバスを待つ時間30分、多摩センターまで1時間半…いったい、現地滞在時間は? バスと車と飛行機に揺られている時間が長くて、身体は休めているようで、結構窮屈な思いをしている感じです。

そして、こちらのJAでも、送り迎えでお付き合いくださったSさん、担当として、事前の連絡をこまめにしてくださったHさんと、二人の好青年に出会いました。各地の農協の方にお目にかかりますが、若くて元気で一生懸命な方たちがたくさんいて、頼もしい限りです。ぜひ、日本の農業のため、地産地消を広げるため、ひいては地球環境のため、一緒にがんばっていきたいと思います。

今週・来週は、学校での授業と講演が続きます。今年もこの2週間で、外でのお仕事は終わりですから、がんばります。

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師でなくても走ります

早いもので今年も残すところ1ヶ月…まだまだ、気が抜けません。

先週火曜日は日野の中学校でのとうふづくり。講師はおなじみ三河屋さん。5年目です。3クラスなので、1時間目から連続6時間。最後は声が枯れてしまいました。でも、どのクラスもとってもおいしいとうふができました。固めるのに少し苦労した班もありましたが、実はそういう班の方が、大豆の甘みがより感じられおいしいのです。中には、見た目も本当にきれいにできた班あり、「お店で生で売れるよ」という最高のほめ言葉をいただきました。

それにしても、お仕事を抜けて、学校でのとうふづくりをご指導くださる生産者の方に、本当にどれだけ感謝しても足りません。お忙しいことはわかっているのですが、生徒たちの真剣なまなざし、嬉しいそうな笑顔を見ると、どうしても次の機会もと、お願いしたくなるのです。

水曜日はさがみ生活クラブの委託を受けているワーカーズコレクティブの研修にお呼びいただきました。お仕事は大変でしょうが、自給力を強め、環境に配慮した持続可能な食を実行している生活クラブに誇りを感じて、頑張って欲しいと思います。

研修後、事務所にとんぼ返りでスタジオ打合せ。翌日の研修の内容を検討したり…リーダーの方たちには、いつも遅くまで本当に感謝です。

その翌木曜日。スタジオ講師・アシスタント研修1回目。これまで準備会等で話し合ってきた内容を共有すると共に、開講に向けての学習や諸準備が目的です。ほかにはないクッキングスタジオにするために、コース設計、メニュー・レシピの確定、食材の取り扱いや調理方法の共有などなど・・・スタジオ色を作っているところです。

夕方は3学期に杉並でお手伝いする中学校授業の打合せ。面白い組み立てですが、う~ん、準備は大変だぞ。私自身の勉強にはなるのですが、時間の余裕が…そう言えば、原稿の依頼のお返事もしていないし、この日もまた、年度末までの講師のご依頼があったし。もうそろそろ、今年度の新規のお仕事はお断りしなければ、もう日程が入りません!

金曜日、西東京の小学校での先生とのコラボ授業の3回目。私のクラスの先生はこの授業を細かく組み立てられた先生ですが、ひどい風邪を引かれて見るからに辛そう。3時間目の前半は、先生が担当だから…とちょっとのんびり構えていましたが、これは、私が頑張らなくては、と突然スイッチが入り、後半からは私が担当。この日の授業では、農作物を作るために必要なものは?の問いに、「力と知恵と勇気」が出たことに脱帽です。

土曜日は、東久留米市の消費生活展での講座。子ども対象講座でしたが、年長さん一人を含む子どもの参加は6名。あとは大人でした。でも、その数少ない小学生がう~んと頑張ってくれて、楽しく学ぶことができました。最後は大人も子どもも一人ずつ「地球にやさしい食を実行するために、今日から私がすること」を発表してもらいました。小学生の決心は「食べ残さない」「食べられる分だけよそう」などでしたが、中に「弟が残したものを私が食べる」という頼もしいお姉ちゃんがいました。ちょっといいでしょ。

午後からは打合せ。その前に富士見台で食べたカレーのおいしかったこと。これはお勧めです。お店の名前は香菜軒。

日曜日はちょっと風邪気味で、大量の洗濯と中途半端だった衣替えを完了させるのが精一杯。肩こりもひどかったので、パソコンもお休み。珍しくボーっと過ごした一日でした。

そしてまた、走り回る週の始まり。今日は、町田の中学校でのデモ授業2回目。初めての保護者の方のメインも寸劇もとってもお上手。何人かで分担すれば、初めての方でも、経験していただくことができます。楽しみです。

午後は事務所に帰り、夕方からはスタジオ講師・アシスタント研修の2回目。今回は食をめぐる諸事情と生活クラブの考え方がテーマ。参加者は食に関する新聞記事を1つずつ持ち寄り、その概要を紹介すると共に、自分の考えを述べ、生活クラブの取り組みや、スタジオでの生かし方などについてコメントしあうというやり方。こういう参加型研修は、面白いですね。食といっても幅も広く、感じることもさまざまですが、話し合いをしていると、お互いの考えがわかるし、見えない部分の共有が進むような気がします。少しずつ、皆の気持ちが一つになって、スタジオのすばらしいスタートが切れる予感がしてきました。

今週も総合あり、講演あり、スタジオあり・・・12月ですものね、このまま走りましょう。そうすれば、風邪も逃げていくでしょう。それにしても、電車の中はマスクをしている人がたくさん。手洗い、うがい、大切です。

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